Works in Progress: アントロポゾフィー解剖学(20)2006年02月21日 13:53

上位肋骨と下位肋骨
3.3.4. 外骨格から内骨格へ

脳頭蓋について学んできたことからわかるように、胸骨、鎖骨および「上位」肋骨は局所解剖学的には外骨格の位置を占めている。胸骨は皮膚の直下にあり、肋骨とともに胸郭内にある臓器を囲んでいる。肋骨の頭側および尾側には肋間筋が付着しているが、腹側と背側はそのまま残されている。

「下位」肋骨は胸腔の重要な臓器を包囲しているが、ここでは肋骨のずっと多くの部分が肋間筋、血管および神経によって囲まれている。驚くべきことに、ここでもまた「上位」肋骨は外骨格の特徴をより強く示しており、「下位」肋骨は内骨格の特徴をより強く示している。肋骨は外骨格と内骨格の中間の位置を占めているのである。

局所解剖学的に、脊柱は典型的な内骨格の位置を占めている。頚部、胸部および腰部において、脊柱は背側および腹側に付着する長短の強力な筋肉に囲まれている。頭蓋と四肢に働く原動力の形態学的「中間地点」としての胸郭の特徴がここにも表れている。

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_ CHORALIS - 2006年02月22日 16:47

3.3.5. 胸郭の形態学的特徴

胸郭の形態における特徴は肋骨と脊柱の形に見られる「律動的配置」と「変形」である(第4章)。変形は肋骨や椎骨といった形態学的要素が一方で反復さ

_ CHORALIS - 2006年06月19日 06:01

3.3.4. 章 外骨格から内骨格へ

脳頭蓋について学んできたことからわかるように、胸骨、鎖骨および「上位」肋骨は局所解剖学的には外骨格の位置を占めています。胸骨は皮膚の直下に