Works in Progress: アントロポゾフィー解剖学(20)2006年02月21日 13:53

上位肋骨と下位肋骨
3.3.4. 外骨格から内骨格へ

脳頭蓋について学んできたことからわかるように、胸骨、鎖骨および「上位」肋骨は局所解剖学的には外骨格の位置を占めている。胸骨は皮膚の直下にあり、肋骨とともに胸郭内にある臓器を囲んでいる。肋骨の頭側および尾側には肋間筋が付着しているが、腹側と背側はそのまま残されている。

「下位」肋骨は胸腔の重要な臓器を包囲しているが、ここでは肋骨のずっと多くの部分が肋間筋、血管および神経によって囲まれている。驚くべきことに、ここでもまた「上位」肋骨は外骨格の特徴をより強く示しており、「下位」肋骨は内骨格の特徴をより強く示している。肋骨は外骨格と内骨格の中間の位置を占めているのである。

局所解剖学的に、脊柱は典型的な内骨格の位置を占めている。頚部、胸部および腰部において、脊柱は背側および腹側に付着する長短の強力な筋肉に囲まれている。頭蓋と四肢に働く原動力の形態学的「中間地点」としての胸郭の特徴がここにも表れている。

Works in Progress: 星間戦争(16)2006年02月21日 16:51

第3章 囚われの日々

2台目の戦闘機械が到着したのでわれわれはのぞき穴から食器洗い室へと戻らざるを得なくなった。戦闘機械が立ち上がると、そこから火星人が障壁のうしろの我々を見下ろすことになるかも知れないと恐れたためである。数日後にはそれほど連中の目を恐れなくなったが、それは戸外のまぶしい陽光に慣れた目にとってわれわれの隠れ家は空っぽの暗闇にしか見えないに違いないということがわかってきたからだった。だが最初のうちは少しでも連中の近づいてくる気配がしたら心臓をどきどきさせながら食器洗い室へ逃げ戻ったものである。危険を招き寄せるおそれはあったものの、のぞき見の魅力にはふたりとも逆らえなかった。今にして思えば不思議なのだが、我々は餓死とさらにはもっと恐ろしい死の恐怖に板挟みになっていたにもかかわらず、われわれは一目外をみようとひどく争ったのである。