アントロポゾフィー胎生学(64)2011年04月09日 06:34

7.2.2 表面および境界

空間内にあるどんな物体でも、表面または境界を有しています。
身体的な物質は、この表面または境界の中に収まっています。
発生第1週の間に、卵割によって多くの表面が作られます。
その第一相において、透明帯は接合体のための安定した境界として作用します。
緻密化のプロセスの後、接合体は、安定した外部の境界を形成するという新しい可能性を得ます。
「皮膚」があることはすなわち生きていることであり、あらゆる生物は一生涯、その境界を保とうとします。
こうした境界の中では、生体の法則が、生物を形成するために働きます。
生体の境界は多くの生物学的機能を有していて、生物の生理学において、能動的な役割を演じます。
石英の表面は、生体の法則の領域と物理的あるいは数学的法則の領域とを分かつ境界としては作用しません。
結晶の表面は、生理的に非活性です。
発生の身体的な状況は、身体的な物質が生物の発達に適合するために有機化されることとして特徴づけられ、また身体的状況は表面と境界を持つ傾向があると結論できるでしょう。