アントロポゾフィー胎生学(71)2011年05月02日 10:35

8章 初期発生における4つの特性:形態力学

8.1 概観

形態生理学的観点から、人間の初期発生を異なる相に分かつことができます。
新たな発達上の衝動が、以前の相の変態による形態学的および生理的結果のすべてに影響を及ぼすことは強調しておく必要があります。
このことから、そのような衝撃が発生における新たな質の出発点を画するものであると言えるでしょう。
その時から、この新しい質は生物の全体に働きかけます。
体内時計が動き始めると、生物の全体が時間プロセスに捕らえられます。
折りたたみのプロセスが始まるときには生物の全体が巻き込まれますが、展開の際にも同じことが起こります。
形態学的な発生は、異なる相においてしばしば正反対の力動を示します。
異なる相の観察からは、異なる動的なプロセスが明らかになります。

アントロポゾフィー胎生学(72)2011年05月03日 10:33

8.2.中心と周縁の関係

8.2.1 第一相の形態力学

接合体が桑実胚へと発達する際の形態力学的なプロセスは、卵割です。
このプロセスは主に求心性の方向を示します。
発生は自らの中心に向かい、この相の間に、割球は次第に密着していきます。

アントロポゾフィー胎生学(73)2011年05月03日 10:50

図8.1 図8.1 第一相の形態力学
図8.1 第一相の形態力学