アントロポゾフィー胎生学(16)2011年02月17日 13:29

受精が起こらなかった場合、卵母細胞と精子細胞はそれぞれもう1、2日だけ生きのびることはできますが、それから死ぬのです。
従って、これらは生死の「境界線」上にある細胞とみなすことができます。
彼らに残された唯一の機能は、受精に際してその身体的な物質を完全に渡すことです。
この現象は、またしても大変示唆に富んでいます。
それは、多方向に発達する可能性(多能性)と特殊化とが逆の特性であることを示しています。
特殊化は、全能の喪失を意味します。
配偶子形成において示されるように、特殊化が起こるとき、発達は終わります。
新しい発達段階と相をもたらすためには新しい衝動が必要なのです。