アントロポゾフィー胎生学(8)2011年02月05日 05:06

この種の意識によって科学者は、形態学的なプロセスの中で作用している運動とジェスチャーを認めることが可能になります。
分析と帰納という通常の科学的アプローチとは対照的に、現象とその脈絡という「全体」を取り入れるという意味において、我々はゲーテ的科学において知見を広げることができるでしょう。
注!
ゲーテ的科学が鉱物、植物、動物と人間との間に特徴的な形態学的差異を見いだしていることには注意しなくてはなりません。
これは、肉眼的な観点が採択されているという事実に起因しています。
その科学的なアプローチにおいて、ゲーテは原型的な現象を探していました。
この原型的な現象は、特定の形態学的相の動的な性質を表すものです。
我々が分子生物学の観点に立つときには、鉱物、植物、動物と人間の形態学的な違いが我々の意識から消え去ってしまうことは明らかです。
科学的な見地からは、これらふたつの観点のどちらかを選ばなければならないということはありません。
どちらの観点を選ぶかは科学者の自由であるということは強調されねばなりません。
ゲーテ主義の領域では両方の観点の統合が可能なのです。