Works in Progress: 星間戦争(48)2006年08月03日 14:15

13日目にはもう少し水を飲み、うたた寝をしながら食べ物のことや実行不可能な脱出計画についてとりとめもなく考えていた。うたた寝のたびに恐ろしい幻影や副牧師の死や豪華な晩餐の夢を見た。だが眠っていようと起きていようとするどい痛みを覚えて何度も水を飲まずにはいられないのだった。食器洗い室に差し込んでくる光は灰色から赤に変わっていた。私の乱れた想像ではそれは血の色なのだった。

14日目に私は台所へ入ってみたが、驚いたことに例の赤い草のシダ状の葉が壁の穴を覆うように茂っていて、薄暗い部屋を深紅に染めていたのだった。

15日目の朝まだき、台所の方から奇妙な、しかし聞き覚えのある音がくり返し聞こえてきた。じっと耳を澄ますうち、犬が匂いを嗅いだり前肢で引っ掻いている音だと気づいた。台所へ入っていくと赤い葉の隙間から犬が鼻面を突っ込んでいるところだった。これには大いに驚かされた。私の匂いを嗅ぎつけた犬は短く吠えた。

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_ CHORALIS - 2006年08月03日 15:50

そっとこの場に呼び込めたら、おそらく殺して食ってやれるだろうと私は思った。それに火星人たちの気を引かないためにも殺してしまうに越したことはない。

「よしよし、いい子だ