Cases in Daily Practice: 無酸素性脳症2005年11月01日 12:09

Anoxic brain damage: plain head CT
62才女性。蘇生後の遷延する意識障害のため頭部単純CTを施行。

両側大脳半球にて視床を除く脳実質の吸収値が全体に低下しており、灰白質ー白質の境界が不明瞭になっています。脳溝は全体にやや狭小化しています。

急性期の無酸素性脳症の所見と思われます。

Works in Progress: 星間戦争 (7)2005年11月01日 15:17

第5の円筒は私たちが最初に入った家のど真ん中に落ちてきたに違いなかった。その家は消滅していた。落下の衝撃で完全に粉砕され、雲散霧消してしまったのだ。今のところ円筒はそもそもの家の土台よりもはるか下に横たわっていた。深い穴の底にあるのだが、その穴はすでにかつて私がのぞき込んだウォーキングのあの採取坑よりもはるかに大きくなっていた。甚大な衝撃が円筒のまわり中から土をはね散らかし—はね散らかすという表現がまさにぴったりなのだが—ハンマーの猛烈な一撃をくらった泥みたいに飛び散った土はうずたかく盛り上がり、隣接する家々を隠していた。私たちのいる家は前から後ろへと倒れていた。家の前部は1階も含めて完璧に破壊されていたが、偶然にも破壊を免れた調理室と食器洗い室は今や土塊と瓦礫の下に埋もれていて、円筒に面した側のほかはすべて何トンもの土に閉ざされている。つまり私たちは今や火星人たちがせっせと掘っている巨大な円形の穴のちょうどへりにいるのだった。重たい槌音は明らかに私たちのすぐ後ろから聞こえてくるし、時々立ちのぼる明るい緑色の蒸気がまるでベールのように私たちののぞき穴を被うのだった。

円筒はすでに穴の真ん中で口を開けていて、穴の反対側のへりでは乗り捨てられた巨大な戦闘機械が1台、暮れかかる夕空を背にしてじっとそびえ立っていた。順番としてはこんなふうに穴と円筒のことから語り始めるのが楽なのだが、実を言うと最初私はほとんどこれらに気づいていなかった。というのも、ぎらぎらとした光を放ちながらせっせと穴を掘っている突拍子もない機械や、そばにある盛り土の山にゆっくりと這い上っては苦労しながら越えていく奇妙な生き物に目を奪われていたからである。

最初に私の気を引いたのはまちがいなく機械の方だった。それはやがて操作機と呼ばれるようになる複雑な構造物のひとつで、その研究が地球における発明にもあれほど多大な刺激を与えたのではある。一見したところそれは金属製のクモといった格好で、関節のある敏捷な脚が5本あり、体からは継ぎ目のあるレバーやら鉄棒、それから伸び縮みしては何かを掴んでくる触手がたくさん突き出ていた。触手の大多数は引っ込められていたが、そのうちの3本を使ってそいつは円筒の被いを裏打ちし、どうやら補強してもいたらしい竿や板、それに横棒などを引っ張り出し、持ち上げて穴のそとへ運では背後の平坦な地面に置くのだった。

何もかも投げ出したくて胡麻畑2005年11月02日 20:28

学校の庭に胡麻が植えてあった

それが胡麻だということがわかったのは前回ブログ(ダイエット)のおかげなのだった

私にはどうも以前から極端から極端へと走る傾向があるのだが、こう忙しくて仕事以外に何もできない状況が続くと、いっそやりかけの半端仕事を何もかも投げ出してしまいたくなる